書評・レビュー

ロバートキヨサキ『金持ち父さんの起業する前に読む本』レビュー

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金持ち父さん貧乏父さんとは?

社会のあるある話として、「大卒より中卒のほうが楽しく稼いでる」っていうことをたまーに耳にはさんだりします。これって結構、根が深い問題といいますか、不思議な社会とお金にまつわる裏話だと思ってます。

で、金持ち父さんは中卒だけどビジネスをおこしてお金と心に余裕のある人です。この人と、ロバートキヨサキは血縁関係ではないのですが、この、金持ち父さんと出会ったことが人生で最も幸運だったことのうちの一つでだと本書でも語っています。そして、「どうして学歴もある真面目に労働する自分の父さんは貧乏なんだろう?」と考えることになります。

ロバートキヨサキの金持ち父さんとの対話と、その中で自分の貧乏父さんとの比較で本書は展開がすすんできます。まあ、とっても面白いんですよだから笑 生きた教育ってほんとにこういった「授業ではまなべない本音」を実体験とともに伝えることだと思うんですよね。そういった意味で、ロバートキヨサキが受けた「人生を変えるレベルの経験」を追体験できるのが本書です。

起業を志した人というよりもむしろ、フリーランスだったり個人で生きていく道を探るための本書は導入になっていると思います。この本を読むことで、「個人でビジネスを回すには?」という理解ができ、そして具体的にどういったポイントでビジネスを考えるべきかが提示されています。

 

 

本書の対象は起業だけじゃなく独立したいと願う人すべて

独立したいと願う人全てが、本書の対象だと書きました。独立をするためには、本書での言葉を借りるなら「乗用車からレーシングカーへ乗り換える経験」が必要だということです。よく「清水から飛び降りる思いで~」といった枕詞で転職だったり、人生での重要な決断をすることがあります。

本書でも言われているのは、つまりはレーシングカーにはレーシングカーなりの走り方があって、乗用車には乗用車の走り方があって、その中でそれぞれをしっかりと適切に使いこなすには訓練と少しのマインドチェンジが必要だと語られています。詳しくは本書でみてもらうとして、まずはマインドセットをかえた経験から本書はスタートしていきます。

独立しよう!と意気込んでみても、この異なる車へののりかえは大変に苦痛を伴うプロセスですよね。ですが、本書では一番の目玉としてB-Iトライアングルという方法論が提示されています。これは詳しくはお話しできないので本書で確認していただくこととして、要はビジネスをするためには5つのレベルでの経験をバランスよく育て上げること、これが起業家がすべき勉強だと金持ち父さんがつたえているんです。つまり彼によると、その5つのレベルでの経験がないからこそ、勤め人は勤め人だといいます。なるほど、わかりやすいですよね。

そのトライアングルの中でも、もっとも強調されるのが、すべての根幹となってくるキャッシュフローというポイントについてです。もちろん製品やプロダクトといった理解だったり、マーケティング力など、能力は5つあるのですが、やはりキャッシュフローをいかに回すのか?これを会計士としっかりと検査しなかったがために初めのビジネスでも失敗してしまう経験も描かれます。

 

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B-Iクワドラント:キャッシュフローをいかにまわすのか

本書のB-Iクワドランドが最も重要なポイントでしょう。これは製品を頂点にキャッシュフローを一番下にそえたピラミッドのことで、これをいかに高度にもちあわせるか、という点が起業家の成功を分けるといいます。ただ、最近のビジネスから考えるに、少しそぐわないな、と思うこともあります。

たとえば一つ上げられるのは、金持ち父さんの時代がかなり昔(それこそベトナム戦争があった時代です)なので、たとえばマーケティングという言葉も大きく様変わりしています。今でいうとSEO対策だったりSNSのフォロワーを増やすこと、インフルエンサーマーケティングなど、様々な方法があります。インターネットにビジネスの軸足が移ってきているので、たとえば営業などの方法もDMを打ってみるなど簡素になってきた部分はありますよね。

しかし、やはりそれでも色んな単語を代入してみても、本書の良さは光っていると思います。それは「いかにキャッシュフローをまわすのか?」という問題についてまでレッスンがなされる点です。(詳しくは本書をご確認ください笑)

いかにして貸借対照表を黒字にするのか、損益計算書の利益を増やすのか、そういった財務諸表の考え方の基本に触れつつ、やはりビジネスには会計士にしっかりと財務的なアドバイスをもらい精査してもらうべき、または、自らが倹約になる必要性など、フリーランスや個人でやっていく志向の方でも、何か事業をするうえでの必要な要素を洗い出すためのフレームワークが学べる、それが本書のいいところだと思いました。具体例が豊富で、とっても理解しやすかったですね。

実際のビジネスをまわす想像ができるとてもいい本でした

もちろん、フレームワークだけではありません。実勢の経験を話す部分もしっかりあります。ベトナム戦争でロバートキヨサキが戦地に赴いた際の話です。いかにして判断をするのか、どのように決断をするのか、生死の境で彼が考えたことが後半の章で紹介されます。

アメリカの起業に対する考え方、そして金持ち父さんの事業をするための洞察、これらから学ぶことはとても大きいと思います。私は個人的にアメリカ留学でトップMBAを出た教授に教えてもらった一言を思いだしました。「別にMBAなんかとってもAをとる勉強しかできない。本当に人生をファンタスティックにしたいから、自分で会社を作ったんだ」ロバートキヨサキも、人生にハリがでて、若返ったさまを「若い女からもモテるようになった、自分の自身がビジネスで鍛えられてきた実感があったんだ」とB-Iトライアングルの5つの要素を習得しつつあったころに思うようになります。

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私は「起業」を「転職」と「独立」へ読み替えて読んでいました

この本は「起業をするまえに」とありますが、いろいろな文脈で読み替えても面白いと思います。実際にさまざまな予測不可能なことがおこりうる厳しいビジネス書として、非常に洞察にとんだ実用書です。私は「転職をするまえに」と読み替えたり、「独立するために」といったふうに読み替えていました。このように自分がなにをしたいのかを照らし合わせて、次に何か新しいことを始めたい。そういったときに次の行動へ移る勇気とか希望をくれる本だと思いました。

実体験にそって書かれていたので、とてもわかりやすく、咀嚼しやすい内容でした。

起業をしたい人も、転職を考え始めた人も、はたまた独立を考えた時も、ひとまず新しく行動を起こす前に一度読んでみてほしい、そういった本でした。

 

ABOUT ME
クスハラ ショウゴ
新卒5ヶ月で会社をやめてから、10ヶ月程度プー太郎。 そののち、ウェブ系企業でバイト→エンジニア転職を果たす。 実はTOEICほぼ満点だったりする。 ご連絡は shogo.kusuhara@gmail.com まで

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